【父母OBのつぶやき】

其の七十三


モンスターペアレント・・・

何かとクレームを付けて周囲を困らせている親に対して、マスコミで取り上げられる言葉である。
1990年代頃から…顕著になり、殆どの場合は周囲から煙たがられている。

問題は何に対してクレームを付け、何が困っているのか…
単に日頃の鬱憤が溜まり、一気にどこをはけ口としてよいのかが判らずに、身近な方々へと・・・矛先を向けるのだと思う。

一般的には妥協できる範囲での事項について、他者より敏感に反応してしまう…他者との相談や問題提示されずに直接的に訴えてしまう為に周りもどの様に対処すべきなのかが判らず、困惑するのである。

言い方を変えると適切な対処について全くその術を知らない為に短絡的にクレームとして処理されてしまうのである。
本人自身はクレーマーであるとは意識はされておらず、正しい判断、行動であると思われているのが難点である。

また、より正確に…明確を求めてしまう性格で他者への配慮に欠けるところがあり、自己の都合を優先させてしまうところがある。
白黒を明確にしなければならず、自身が正しいと正当化する傾向もある。

しかし、同じ仲間として、受け入れる寛大を持たなければならないが…中々、難しいと言わざる得ない。

学童保育に於いては、全市的な対応をしなくてはならない場合が多く、慎重に行動しなくてはならないが…ひとりの方の行動が行政や指定管理者にしてみれば、クレームを理由に制限事項を増やしサービスの質を低下させる絶好のチャンスとなり、学童保育の存続を危うくさせるのである。

クレーマーには根気強く、説明をして理解を求める事しか方法がないと思われる。

日本人気質的に曖昧な解釈、グレーゾーンを望み、相手の曖昧な解釈で事を運ぶところがある。
曖昧さの中には周りとの輪を乱さないと言う想いもあるのだろうが…

結局は信頼関係が保てないのが一番の要因だと思う。

相手を選べないから…結局はクレームで相手を替えるなど、極端な態度でしか解決の術は無いと考えてしまうのである。

まぁ、当方も教育委員会へは過去、何度かクレームを入れた経験はあるが…相変わらずの的外れな回答しか頂けなかったが…
見方を変えれば、たったひとりでも物申すパワーは戦力としてなくてはならないのだが…


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