【父母OBのつぶやき】

其の二十七


放課後こどもプラン…

「放課後こどもプラン(以下、こどもプラン)」ってご存知だろうか…
厚生労働省管轄である「学童保育」は昼間、保育に欠けてしまう子ども達の健全育成と労働者の就労を保護するのが目的として先輩父母達の粘り強い要求が法制化へと実を結びました。
それとは別に「こどもプラン」は文部科学省が管轄して…子ども達の放課後での遊びの場を提供する事業です。
(用語集ではトワイライトスクールとして記載)

本来、福祉事業としてスタートした「学童保育」ですが…受益者負担の観点から育成料を徴収する自治体が多く…利用者としては大きな負担となっています。
一方、「こどもプラン」では原則無料で利用が出来ます。
指定管理者の位置付けだと教育委員会が担当します。

相違点は下記の通りで…

【利用料】
学童:有料
こどもプラン:無料

【保育計画】
学童:あり
こどもプラン:なし(子ども自身で自由に遊ぶ)

【補食】
学童:あり
こどもプラン:なし

【父母会】
学童:あり
こどもプラン:なし

【指導員】
学童:あり
こどもプラン:あり(但し、見守るだけ…)

学童保育を経験するとこどもプランはとてもよいものだとは考え難いです。
しかし、自治体によっては学童保育が無いどころもあり、その様な自治体では少しでも子ども達の安全が得られる事になります。
もう、10年前から神奈川県川崎市ではこどもプランが学童と並行して実施されています。
学童メーリングでも問題視されて大多数が拒否反応を示していました。
(学童MLでは過去ログが取り寄せ出来ます。)
まぁ、そもそもの目的が異なるのでどの立場から物事を考えるか…相対性の問題です。
相対性と言えば、相対性理論を思い出しますが…相対性理論での普遍的要素は光の速さは変わらないって事です。

学童保育もこどもプランに於いても普遍的要因は子どもです。
共に子ども達の事に対して取り組んでいる事業です。

問題は既に学童保育があるにも関わらず、縦割り行政が勝手に取り組み、自治体…現場を混乱させているのです。

厚生労働省vs文部科学省…
一歩、先に出ている学童が有料なら…後発としては無料で…しかも、学校と云う施設を管轄下にしている。
幾らでも無理強い出来る環境がある。
しかし、学童に関わる方々…指導員、父母が辛うじて阻止している。
一番の理由はやはり、安全、安心の保育を求めている点だ。
こどもプランに於いても同じ事業として確立もできるだろうが…文部科学省のプライドがそうさせないのか…人件費、補食の問題と無料では余りにも不可能である為だと思う。
また、問題が発生した際に何処まで責任を負う事になるか…踏み切れないって事が一番の問題だと考えている。

学童MLで…学童とこどもプランに付いてひとりの方の問題提示で集中的に非難が浴びせられた…このやり取りに対して、学童保育の限界だと感じ、その旨を投稿したのを覚えている。


今の西宮市の学童は…わざわざ、お金を支払ってこどもプラン的な事を望んでいる様に思えて仕方ない。
それでも…学童保育と云うネームバリューを望むなら…生きたお金にする為に学童保育って事業へ関心を示すべきだと思う。
受益者負担…として、育成料を支払うのであれば…それに見合う内容にしてもらってもよいのではないだろうか…


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