【父母OBのつぶやき】

其の二十五


市連協は母体となる各育成センターでの父母会の総意で作られました。

作り運動が盛んな時代には学童保育を確立の為に父母達の声を拾い上げて…行政への明確な根拠としてまとめ、提示して交渉を粘り強く行っていました。

対行政での取り組みに於いては言わば…実戦部隊です。
行政に対してモノを言う際はやはり、現役父母達の生きた声が必要になります。

単に理想を考えて…現実にそぐわない制度では結局、意味は無い。
理想と現実は中々、埋まらないモノです。


市連協へ集う意味が判らず…価値が見いだせないと離れる父母会があります。
自立して運営が出来るならそれは個々の方針として継続できるならよいかも知れない。
しかし、西宮市全体の学童保育を考える際、一部の考え方が左右されて…連携出来ない事態を招いてしまう怖さがある。

学童保育は子ども達を中心に指導員、父母、行政、学校・地域の連携があって子ども達を守る事ができる。
足並みが揃わない父母では指導員が困るのと…行政が好き勝手に制度を改正し、益々、学童保育の質の低下を招くだけです。
当然、指導員に対しても父母達の思いも伝わらなくなり、頑張る気力へ少なからず影響は出て来ても仕方ない事です。

指定管理者制度は自民党主導時代の悪しき遺産…何でも民間企業へシフトさせた結果です。
(政治は別物ではなく、密接に関係するのです。)

西宮の学童ではYMCAが社協から現在は1施設を任されてはいます。
(平成22年4月からは2施設です。)
YMCAは子ども達に対するサービスは非常に評価は高いのですが…指導員がやたらと変わる。
楽しむだけの学童保育であるならば…本来の学童保育とはかけ離れて…放課後児童対策と何ら変わりが無い様に思います。
私達が望む学童保育って…何だったのでしょうか。

市連協から離れた父母会では独自での取り組みが必須となり、他学童との兼ね合いも判らぬままに活動をせねばなりません。
市議会や管轄部署への情報収集…中々、一学童の父母会で頑張るのにも限界があります。

行政は金は出すけど…口は出さない。
指導員も熱血漢溢れて…地域の応援もある。
その様な状況であれば父母会は市連協にも加盟せずに…いてもよいかも知れません。

学童保育を維持する保険と考えて加入するって考え方もあるでしょう。
情報を得る為だけでも価値はあると思います。
また、対行政への煩わしさも軽減する。

市連協としては指定管理者である社協へも改善要求を出したいし…YMCAにも同じ様にアクションを起こしたい。
しかし、肝心の現役父母からの情報…思い、願いがなければ役員だけが問題視していても何の意味も持たない。

市連協への加入、非加入は父母会に一存しているが…民主主義の意味合いを父母達は間違った認識をしているのではなかろうか…

市連協自体も北部へのアプローチが弱く…改善すべき事項でもある。
一時期、連絡先の父母会が判らず、直接、育成センターへFAXした事があるが…一向に連絡も得られず、放置状態のまま…

しかし、現在の状態で北部へのアプローチには意味をなさない…
先ずは母体である市連協へ加盟している父母会の活性化が第一優先だと思う。


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