【父母OBのつぶやき】
其の二十二
阪神・淡路大震災・・・
もう、あの大震災から15年が経ちました。
報道、ドラマと様々な特集番組が組まれ、放送されています。
震災の被害に遭い、苦労をして、やっと今がある。
1995年・・・
この年は学童・・・兵庫県に関わる学童関係者にとってもとても大変な一年になる筈でした。
それは震災ではなく・・・学童保育全国研究集会の開催地であったからです。
全国研は学童関係者内では一大イベントです。
全国から集まる父母、指導員、役員の方々を迎えなければならなかったからです。
しかし・・・1月17日・・・あの大震災により、それも叶わぬこととなりました。
震災時はみんな大変な状況でした。
学校は避難所となり、学童も使えない・・・
人々は互いに助け合い、協力し合って生き抜く事を考えていました。
相互の助け合い・・協力し合っていました。
これは学童に於ける父母会にも通じる事です。
私達、西宮の・・・兵庫県の学童保育に於いて、全国の学童関係者から様々な支援を頂きました。
それば物資だけに留まらず、資金面でも多額の支援を得ました。
この事は今の父母達には直接、関係の無い事かも知れませんが、間接的に少なからず、支援を受けているのです。
阪神・淡路大震災は近年の震災から見ても都市に於ける災害からも非常に大きな影響があります。
(他の被災地も同様の事ではありますが、報道に於いても取り上げ方が尋常ではない程・・・)
当時はまだ、我が子は保育所にお世話になっていた頃・・・寝ていても、地面の奥深くからの音を聞き・・・何だろうと考える間も無く、立つ事さえ出来ない状態に・・・ベビーベットの子ともに覆いかぶさり、カーテンを開けると目の前の家が崩れ落ちる光景が・・・
震災から5年・・・
私達は大震災で全国の方々から支援を受け、兵庫県の学童保育は元気です。とのアピールと支援を頂いた感謝を込めて、全国研を兵庫の地で開催する事が出来たのです。
学童に関わった3年間でこの様に大きな意義をもった全国研に参加できた事は非常にラッキーな事だったと思っています。
報道に関わり・・・2日間の研究集会でのニュースを担当し、20部近い速報を発行・・・これは全国研に於いて、今でも記録的な速報発行部数だと思います。
兵庫県下の父母達と当日に顔合わせを行い、たったひとつの想いで繋がった2日間です。
今の私達には想像も出来ない出来事が人と人の繋がりの大切さ・・・想いの大切さを知る機会であったのだと思います。
阪神・淡路大震災の特番、ドラマなどを見て、考えて欲しいです。
なぜ、市連協が父母会への大切さを訴え続けているのかを・・・
人の繋がりを大切にして欲しい事を・・・
煩わしさだけでは子ども達は育たない・・・
家庭内だけで保育・・・健全な育成は出来ない・・・
なぜ、学校が必要なのか・・・集団で生活する事は何を意味しているのか・・・
学童って何なんだろう・・・
父母会って何だろう・・・
私達は子育てを通じて、助け合って生きて行き、子どもを育てる義務があります。
大震災の事を風化させては行けない・・・この想いが理解できるなら、学童保育について・・・父母会についてもやはり、風化させてはならない意味を知る事ができるでしょう。