【父母OBのつぶやき】

其の十


 繰り返し・・・伝えなければならないこと・・・【確立期】

 父母達の念願の行政が動き始めました。
地域への密着した学童保育への関わりが実を結び・・・公設での学童保育の施設が誕生します。
父母達の想いに応える形で自治会も動き、念願であった育成センターが建ちはじめます。

 小学校区内で独自に活動を行っていた父母会ですが、他区域での父母会との繋がりも深まり、市連協(西宮市学童保育連絡協議会)が父母会の総意で機能し始めます。
また、西宮市だけに留まらず、他市に於いても同じ様に学童保育への必要性が認められ始め、兵庫県としての連絡協議会も機能し始めました。


 県を始め、各市町村の連絡協議会は父母会独自での行政への働き掛けでは非常に弱く、行政への強い市民要求として捕らえて貰い難い事実に対しても、同じ父母会での仲間の中で広く、要求を市民へ訴える活動を始めたのも言うまでもない事実です。

 行政に対して、議会に対して、数の理論(今の日本は議会制民主主義で多数決によって物事が決められていく・・・その為、絶対的な権力を持つ政党の判断で物事が決めつけられる為、有権者である市民の多数の意見には耳を傾けざる得ないとされる。)での考えを活動の一つの根拠としてしまっている。

 この考え方、活動に対しては現在の父母達には非常に受け入れ難いものであり、面倒な事となって映ってしまっているのだと思います。

しかし、この活動方針により、多くの育成事業が始まり、学童を確立した事業として、確固たる地位を築きあげたのです。

 やっとの想いで完成した育成センター・・・それは現在の育成センターと比べると立派な物とは言えないまでも・・・父母達の勝ち取った大きな城であったと言えます。


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