【父母ＯＢのつぶやき】

其の六

　署名の重さ…

西宮市議会が開催されていますから･･･ちょっと、堅い話です。

学童保育での改善を求める為に私達は先ず、何をしなければならないでしょうか…

１）要望書の提出
　　これは直接、改善を求めるものではなく、市長、自治体がどの様に考えているかを書面により確認するものです。
　　この様に改善して欲しい…善処して欲しい…
　　懇談と言う形式を文書に変えたものです。

２）陳情書の提出
　　特に署名は要らないとされています。
　　請願書に比べてお手軽です。
　　採択されれば請願書と同じ扱いを受けます。

３）請願書の提出
　　陳情書と大きく異なる点は紹介議員が必要になります。

　一般的よく請願を･･･となりますが、面倒と言えば面倒な部類ですかね。

　会派周りで請願の説明をして…請願者に成り代わり、議会で質疑応答をする為に思いを委ねなければなりません。

４）署名活動
　　陳情書であれ、請願書であれ、必要とされるなら署名活動を行います。
　　今の議員に署名数の事を聞いてみると「余り、重要視しない」とされています。

　　署名数＝有権者とは直接、関連付けをされない様ですが…
　近年では１万も満たない署名数ですので…西宮市議選では２５００票程度で当選してしまうのですから…仕方がないでしょうね。
　しかし、数万の署名が集まればやはり、議員に取っては脅威です。


　請願書など…隅々まで目を通された事はありますか？
取り扱い団体として請願署名をまとめ…事務局へ提出する団体名があります。
取り扱い団体？
請願署名は単に賛同しますとの意志表明ではありません。
みんなその程度の理解でしか署名をされていると思います。
請願署名をするって事は一人ひとりが請願書を出しているのと同じ意味を持ちます。

だから、一筆の重さがあるのです。
その重さのある請願署名数を重要視されない議員の質の低下が先の言葉から知る事ができます。

また、その様な議員を選んだのは他ならぬ私達です。

　請願書の提出に於いて…紹介議員名がある請願書の下に署名のある請願書を綴って議会事務局へ提出します。

　紹介議員から請願書に記載する文面にあれやこれやと注文が来ます。
議員にとっては議会までに自分が署名した請願書が提出されたらよいだけで…提出のギリギリまて訂正を求めてきます。
その中での署名…当然、紹介議員名のある請願書の文面と署名を集めた請願書の文面が異なります。
議会事務局は一語一句、句読点に至るまで同じ請願書でなければ受理してくれません。
当然、請願書と記載されたものは請願書扱いになり、紹介議員が必要になり、紹介議員名が無いと受け取りを拒否します。

　議会事務局へ請願書を提出に行った際…書面が異なっている事を知りつつも…出した事があります。
あの時程、署名一筆一筆の重さ…父母達の頑張りを無にしてしまう事に非常に重圧を感じました。
よく無い頭をフル回転させて…参考資料として無理やりに議会事務局へ押し付け…その足で議員の所へ…当然、紹介議員は「請願書一枚でよい」と言います。
しかし、みんなが頑張って集めた署名を無駄にはしたくない…
別の議員へヘルプに走りました。
集まった署名数を資料として事務局へ預けた事を伝え…議事録へ記録として残る様に署名数を事務局から言わせて欲しいと頼みました。

　議会では同じ様な請願の資料として署名数を言ってもらえ…よかった…しかし、これだけでは収まらず、同じ趣旨の署名を受け取らない方が悪いとなり、請願書の署名として認めてもらえました。
これは思わぬ誤算…瓢箪から駒…

一筆、一筆の署名を重く感じた日でした。

無駄にさせない…その思いが通じたのか…採択されました。

土曜開所での父母たちの頑張りの裏話です。