【父母OBのつぶやき】

其の一


 今の社会情勢を考えると大変な状況であることは判ります。
しかし、学童保育の作り運動を行なったいた時代を考えると既に育成センターがある状態からのスタート。
前向きに考えると楽な時代とも言えます。

仕事をしなきゃならない。でも、子どもの安全も考えなきゃ・・・

全く、何も無い訳じゃなく、学童がある。
 先駆者である父母達は仕事をする前に先ず、子どもの安全を確保する為に翻弄され・・・仕事から帰ったら「明日はどうしよう・・・仕事に行けるのだろうか・・・」と毎晩の様に悩み、学童を作る為に深夜まで仲間と議論する。

今を思えば、1ヶ月に数回程度の学童への関わりなどは楽な方だって思います。

しかし、「昔と今じゃ状況が異なる。」って答えが返って来る。

 今じゃ、学童保育があるから利用する。
その様な方々が多いのでしょうね。

 先駆者達はその時代の今だけを乗り越えれば良しとした訳じゃなく・・・後世にも苦労しない為に制度化を訴え続け・・・今の学童の基礎を築き上げました。

現役父母の方々へ質問です。
もし、学童保育が無かったら・・・どうされますか?
今の暮らしを・・・仕事を見直す必要がありますが・・・


 今、現役父母達は何をしなければならないのか・・・必要最低限、学童を維持する活動をしてもらえたら・・・と思っています。

生活の中のプライベートな時間を100%学童へ・・・とは言いません。
やはり、子どもにとっても家庭に関する事は第一に優先すべき事です。
ほんの数%の時間を学童に関心を持って頂き、学童の様子を見るだけでもよいと思います。
その様な中で父母会へ関わってもらえるだけでよいのです。

 核家族社会の中、ご近所さん達が我が子を見てくれる訳でもなく・・・父母会って単位で同じ子育てをする仲間を通じて・・・個人の特技、業種でのノウハウをほんの少し出し合って、楽しい父母会を築きあげればいいな・・・って思います。

 作り運動の中、先駆者達は学童を作るに当り、役所、学校、地域へと理解を求める為に走り回っていました。
その様な中で「母親が子育てしなきゃ・・・、裕福な暮らしの為に子どもを犠牲にするなんて・・・」などと非難されていました。

 昔ながら男性と女性の役割として、子育ては女性・・・と今の社会情勢に反して、封建的な考えがあります。
その為に「子どもを預けっ放しにはしない。」と言う思いもあり、先駆者である父母達は常に全力で子育てをしてきました。

 この考えや行動に関しては単なる利用者である父母達には理解は難しく、議論しても水掛け論で時間を無駄にするだけです。

学童に於ける父母会は義務教育での小中学校でのPTA活動に似て、面倒な事として写るだけです。

 今、子ども達の幸せ・・・生活、安全についてどの様に考えていますか?
家庭内での幸せだけですか?
学童に通う子ども達には第二の家庭である学童があります。
家庭内だけよければ・・・ではなく、もう一つの家庭である学童に対してもよりよい環境を子ども達の為に力を貸してもらえませんか?

数%だけ・・・その事で仕事中でも子ども達に関しての安心、安全はより大きなものになります。

 その手助けとなる為の組織が父母会です。
上下関係などありません。
同じ子を持つ父母の集まりです。
先ずは一歩、父母会へ足を運んでみてください。


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