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Je me souviens

〒663-8247 西宮市津門稲荷町1-28-2F端

重点課題key issues

1.父母会に参加して学童保育を知ろう

− 父母会や市連協を通じて、よりよい学童保育をつくりましょう −

・父母会活動に積極的に参加しましょう。
学童保育は行政が独自に事業を始めた訳ではなく、父母達の声が集まり、行政を動かす原動力となり、今日の学童保育が成り立っています。先ずは父母会や行事に参加して、日頃の子ども達の様子を知ることや保護者と顔を合わせることからはじめましょう。共に働きながら子育てをする仲間として、一緒になって、子ども達の「今」と「未来」について、話し合える「場」が父母会です。一人で悩まず、仲間とのコミュニケーションを築き上げることが大切です。
1) 父母(保護者)の一人ひとりが父母会の重要性を再認識し、父母会への積極的な参加を呼びかけましょう。
2) 父母会で交流を深め、相互に助け合っていける関係を築きあげ、個人の特技、仕事でのノウハウが発揮できる父母会を目指しましょう。

・各父母との結びつきを深め、市連協の活動を充実させましょう。
親同士が仲良しだと、子どもは安心します。 「子どものこと」「学童のこと」「学校のこと」など話題は尽きないはず、初めはついででもよいのです。そこに集うみんなは、「学童に子どもをあずける親仲間」たちです。一人の力は小さいけれど、みんなで気持ちを合わせれば、大きな力になるのです。私達は先ず、状況についてしっかり「知る」こと、そして問題を解決していくために「何をどうしていけばいいのか」できるだけ多くの「仲間」と話し合うためのネットワーク作りを進め、その取り組みが「自分も少しであっても参加できる活動」として、「理解」されていくことが、我が子を・・・学童の子ども達を守り続け、そして、私達、親(保護者)が安心して働ける未来に繋がっているのではないでしょうか。市連協はそうした取り組みを進める「場」です。
1) 各育成センターの父母会を母体とする市連協との連携を密にして、諸問題への解決に向けて、取り組みましょう。
2) 父母会へ、市連協役員を気軽に声を掛けて呼んでください。

・指導員と父母とで、学童保育の生活つくりを進めましょう。
今、お子さんの学童でどんなことに取り組んでいるか、どんな遊びをしているかご存知ですか? 子どもを学童に預ける必要のある私達は、基本的に忙しい毎日を送っています。指導員の先生には感謝しつつも、預けっ放しになってしまいがちなのが現状ですが、子どもの生活について、関心を持つことはとても大切なことだと思います。お迎えの折に指導員の先生と話をしたり、連絡帳で子どもの様子をたずねたり、コミュニケーションをとろうと努力してみてはどうでしょうか。そして何か疑問があれば、それを投げかけてみることは、とても意味のあることだと思います。一人では言いにくい…そんな時にこそ、「父母の会」の出番です。
1) 学童保育に於いて最も重要なポジションに位置する指導員との連携も父母一人ひとりが代表となって話し合う様にし、保育の質を高める為に協力しましょう。

2.安全で安心して預けられる学童保育を求めていこう

− 保育の質を下げず、よりよい運営を求めていきましょう −

・指定管理者制度について理解しましょう。
学童保育に指定管理者制度はそぐいません。子どもの安全な放課後育成事業であるべきはずの学童事業に行政と企業の営利な思惑が働いているからです。そこには現場(指導員と子ども達)と保護者の意見を尊重しない行政と管理者の態度が垣間見えています。子どもたちの安心、安全な放課後は、働く親にとっては重要な事です。
○指定管理者制度による学童保育の質の低下を許しません。
・事業者が変わると指導員が総入れ替えされ、十分な引き継ぎが出来ていないのが現状です。
・市は学童保育事業の経費削減を目的に学童保育の安全、安心を失わせてはなりません。
○指導員の雇用の安定と確保(シフト勤務の見直し)
・魅力ある職場環境でなければ指導員のやる気も熱意も減退してしまいます。
・シフト制により勤務時間に指導員が全員そろわず、子どもたちの様子など、指導員間での話し合い、申し送りが出来ずに現場は混乱しています。

・子ども・子育て新システムについて理解しましょう。
内閣府に置かれたワーキングチームでは導入を前提に問題点に対する議論がなされない状態で進められています。
○国、県、市の責任放棄を許しません。
・親(保護者)の就労に合わせた「保育認定」は責任放棄の第一歩であり許すべき事ではありません。
○利用者への負担増を許しません。
・財界では福祉事業への補助金を目的として、利用者への福祉から商売へと転化しようとしています。
○保育格差を許しません。
・規制緩和により、様々な企業参入で最低基準を緩和。従来の保育がオプションサービスとして、更なる負担を利用者へ押し付けようとしています。

・放課後子ども教室について理解しましょう。
私達の学童保育は厚生労働省が管轄する福祉事業です。放課後子ども教室は文部科学省が管轄する子ども達への居場所を提供する事業であり、昨今、遊び場が無くなっている子ども達を学校の施設を提供するのが目的です。この事業に関しては社会的にも子ども達への安全を考えてのことであり、歓迎すべきことでもありますが、自治体としての運営費用(用途不明)が学童保育以上に掛かることもあり、従来の学童保育を無くし、放課後子ども教室へ移行させる動きがあります。西宮市でも10年以上前に取り組みがなされましたが、利用者が居ないとのこともあり、浸透することは無かったのですが、西宮市教育委員会で「子ども・子育て新システム」導入を見据えた取り組みとして、計画を進める動きが垣間見えてきました。

・子どもたちがのびのびと生活できる場所を確保しましょう。
学童保育は働く親(保護者)の子どもが放課後及び土曜日・長期休業日の一日を安全でのびのびと子どもらしく過ごして欲しいという親たちの強い願いによって生み出されました。「ただいま」、「おかえり」で始まる学童保育は子ども達にとって第2の家庭です。学童保育は子ども達が喜んでいく「場」あってこそ、親(保護者)は安心して働き続けることができるのです。子ども達も友達と一緒に過ごすことでさびしい思いや悲しい思いをせずに毎日、生活を送ることが出来るのです。学童=子どもの生活の場としてまず必要なのは、場所と仲間と指導員です。待機児童は困ると言っても、狭い学童に詰め込めるだけ詰め込むような状態では、安全で快適な生活とは言えません。子どもたちが心身ともに健やかに成長できるよう、環境を整えることは当たり前のことです。保育所のように"最低基準"の無い学童保育なら尚の事、親が声に出して環境の改善を訴えていきましょう。

・学童保育についてもっと知ってもらいましょう。
私達が安心して仕事ができる為にも、子ども達が通う学童保育が安全で安心できる環境へと向上する様に団結して、取り組んでいきましょう。行政が行う事業として確立されましたが、やはり、不安定な事業である事には変わりありません。指定管理者制度、開所時間延長に於いては、様々な問題を抱えたまま、実施されています。
○何が問題で、注意すべき事項であるかを共に学習していきましょう。
○子ども達がのびのびと生活できる場としての学童保育を目指し、共に協力しましょう。
○学童保育について、話し合って、より多くの事を学び、子ども達と共に成長しましょう。

この事は、子ども達の生活の場である学童をよりよくするだけではなく、私達、働く父母(保護者)にとっても働く権利を守る事に繋がります。同じ労働者でもある指導員への身分保障を考える事も学童保育の安全、安心を確立する事に繋がっていく事も父母会を通じて確認しましょう。

3.状勢について

・県・国においての施策について知り、学童保育の充実を図りましょう。
特殊出生率が1.26まで低下した2005年から様々な取り組みが国を挙げて行なわれるも、実態にそぐわない施策が行なわれ、児童福祉法改正、次世代法(次世代育成支援対策推進法)など、まさに労働条件が子育てに有効な施策であるが如く、見直しが進んでいます。自公政権から民主連立へと政治的な大きな転換があったが、福祉事業に関る国費の利用は抑え続けられています。保育所などは「児童福祉法」の第七条に定義され、施設としての確立がなされ、最低基準を自治体は維持しなければならないのです。しかし、学童保育に於いては、第六条に定義されたままで、事業としての枠組みの中に留まっているのが現状です。自立支援と称し、働く環境が整えば、収入が安定し、様々なサービスへの利用者負担も可能になるとの見解から、医療費などでは先行して、患者への負担を強行し、環境整備が整わない状態から見込みでの法改定がなされています。その様な中でも西宮では育成料を徴収されてはいるが、待機児童を出さない為に定員を弾力的な運営により、解決をしているが、施設に於ける児童一人当りの敷地面積は減少する一方です。一世帯でも多くの方々が利用できる状況にある事は全国的に見て、一部自治体の努力の結果でもあるが、育成センター側からの局面からは非常に危険と言わざる得ない状況を作っていると断言できます。
その様な状況を打破するためにも「児童福祉法」での第七条への格上げを求める必要が多いにあるが、現状の施設の広さで第七条へと移行された場合はたちまち、待機児童が発生する状況に大きく変化します。ある自治体に於いては待機児童解消のために育成料を値上げして、学童保育への入所希望者を減らす施策を行ない、待機児童がゼロになった旨を報告するところもありました。この様な状況の中、私達は「児童福祉法」第七条へと学童保育を施設としての格上げを願いつつ、「待機児童を出さない」と一見、合い反する取り組みにも見える運動の輪を全国の父母たちと共に広げる必要がある事を十分に理解してください。

・知る事も子育てをする義務として、共に学びましょう。
学童保育に於いては、「働く親の労働の保障」「子ども達への安全、安心して生活が出来る場所の確保」を求め、様々な取り組みを行なっています。現在、生活環境が厳しい中、私達が利用する学童保育がどの様な国の施策により、左右されいるのか、また、どの様な条例によって「留守家庭児童育成事業」がなされているのかを知る義務があります。
今から直ぐに改善運動を・・・とは言いません。先ずは国の動向や自治体での施策をしっかりと知る必要が私達、父母(保護者)の義務であることを十分に理解して頂きたいと思います。
IT世代の私達は様々な情報を得る術を知っています。市連協としても全国の動向を踏まえて様々な情報を提供する場として、ホームページの開設を行ないました。

・日本の学童ほいく誌の定期購読で話題作りに利用しましょう。
「日本の学童ほいく」誌は、国の施策や全国的な取り組み報告も掲載されている重要な情報の提供する役割を持つ学童保育の唯一の機関誌です。一世帯には一冊の購読を推進して頂くことも非常に重要なことと位置づけられます。「知る」ことをキーワードとして、今を知り、何をしなければならないのかを父母会の中での話題として、学童保育をより一層、理解して頂き、協力していける父母会を運営して貰えればと思います。

4.市連協役員が父母会へ参加します

重点課題としての二本の柱を念頭に置き、今後も発生するであろう、諸問題への取り組みへの基本として行動する事で互いに助け合い、よりよい学童保育を求める基礎とし、個人では無く、父母会として、父母会ではなく、統一された行動へとスムーズに行える事が可能になると考えています。
これらの取り組みをより、現実のものとする為に市連協役員が各父母会への参加をさせて頂きます。本来なら父母会で学童保育に関る疑問や質問、問題などを役員会や代表者会議を通じて、お伝えしていますが、直接、市連協役員が参加する事で同じ学童保育に関る横の繋がりをより強固なものへとする役割もあると感じています。

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